2024年7月号

2024年07月01日

会員のみなさまへ

おはようございます。
7月になりました。梅雨もはじまりました。
もうすでに真夏のようですが今年の夏はどうなるんでしょうか。

1.山や花の様子
アヤメが見頃を迎えています。特にこのところ会で整備をすすめてきた山側の南東部では咲きそろったアヤメの群生が楽しめるようになってきました。今年はキバナノヤマオダマキも一緒にたくさん咲きだしていてこれまでにあまりみられなかった素晴らしい風景になってきています。またアヤメ平や桜峠でも少しずつ咲きだしてきています。特に桜峠から奥仙重に向かう道のアヤメの増加がすごいです。まだそれほど花がついていないですが株は増えてきていて数年後にはすごいことになるのではと期待しています。
一方 夏の櫛形山のお楽しみのお花畑はまだです。主役のクガイソウやシモツケソウ、センジュガンピは7月の下旬あたりから本格的に咲きだし、刻々とお花畑の様子が変わっていきます。特にアヤメ平のクガイソウの青からシモツケソウのピンクとマルバダケブキの黄色に変わっていくさまはドラスティックです。ぜひご覧ください。

2.櫛形山のマメ知識  今回は少し長めです。
この週末に富士川町トレッキングにガイドとして参加するのでこれまでの当会の歴史をまとめてみました。といってもずっとこの会で活動されてきた依田会長がまとめられたものから花に関係するものを抜粋しただけなのですが、、それでもいろんなことがわかりました。
当会の結成は1996年もうすぐ30周年、当時は地元の櫛形山にもっと多くの人に来てほしいということから発足し、登山道の整備や案内板やベンチの設置などを行っていたそうです。櫛形山の山梨百名山の標柱は翌年1997年に設置されたそうです。風向きが変わったのは2004年頃から(20年前)花が急に減ってきてわずか3年で壊滅的な状況になったそうです。最後に残ったアヤメはアヤメ平の歌碑(今は倒れてますが資材が整い次第復活させる予定です)のあたりに10数株だったそうです。2002年頃から準備してきた「花かおる櫛形山」はその真っ只中の2007年に発刊され貴重な記録になっています。
2009年にシカの食害かどうかをたしかめるために最初の保護柵が裸山設置され、その効果が確認されると同時にアヤメ平にも設置されました。当会は2013年からその点検作業を行うことになりました。その後、池の茶屋や桜峠にも保護柵が設置され、昨年からは原生林保護の柵も設置され、山は保護柵ばかりといわれるようになっています。ただ保護柵の中で咲く花をみると守ってきてくださってありがとうと思いますし、私もバトンをうけ、少しでも守り続けて将来につなげたいと思います。

最近は昔登ったとか一度は登りたかったという方の記録が多くなってきていて嬉しい限りです。そのせいか途中で倒れていた昔の道標などが立て直しされたりしていて櫛形山を大切に思ってくださる方が増えてきていると感じます。
当会のやっている「この山を大切にしたい」という小さな気持ちの輪が少しづつ広がっていくといいですね。

ではまた 櫛形山でお待ちしています。

Copyright(c) 2015 KUSHIGATAYAMA wo aisuru kai All Rights Reserved.