櫛形山を愛する会 学習会
標題の学習会が令和2年2月8日に富士川町役場において、来賓として行政から南アルプス市エコパーク推進室の三枝氏・中込氏、富士川町産業振興課の井上氏をはじめ会員及び一般参加者を含め総勢約50人の参加により開催されました。
学習会開催にあたり当会会長の手塚より参加された方々に対する感謝の辞をはじめとして、講師3人より以下のレクチャーが行われました。
最初に、昨年入会された山の草花に造詣の深い大上典行氏より櫛形山で見られた花々に関する紹介があり、会としても今まで確認されていなかった種類も多く、特に山梨県レッドデーターブックに記載されいる絶滅危惧類のハナネコメ・イチョウラン・ヒトツボクロ・ジガバチソウなども見られ、櫛形山は花の宝庫であることが確認できたとの報告がありました。
また鹿除けネットの設置により花々の復活も期待できますが、鹿も怖いですが人はもっと怖いとの話がありました。
続いて登山経験の豊かな会員の中島則夫氏より安全な登山のポイントについての解説が行われました。
登山は遭難しないで無事に自力で下山することが基本で、遭難の三大要素は”道迷い”・”滑落”及び”転倒”でありそれらを防ぐため、重要なこととして装備面・食糧面・計画面などより詳細な説明がなされました。
遭難回避の三原則として、”過小評価を避ける”・”危険を予知する”・”金銭を惜しまない”とのまとめがありました。
最後に、事務局の依田善清氏より花々の再生に対する取り組みに関する説明がありました。
平成21年より鹿除けネットの設置が行われ、ネット点検及び修理作業については過去7年間において91回で会員総数672名により行われました。
結果として91種類の花々の復活が確認でき、今後とも活動を継続していくとの報告がなされました。
今回の学習会は一般の方々も予想以上に多数参加されたことに感謝し、さらに多くの方々の当会への入会を期待いたします。
(記 榎本教良)