夏の花を訪ねる鑑賞会

2021年08月02日

8月1日(日)に、会員15名と講師に小林富一郎先生(山梨県植物研究会会長)をお招きして、「夏の花を訪ねる鑑賞会」を開催しました。

池の茶屋登山口から櫛形山山頂を経て裸山までの鑑賞会ですが、講師の豊富な知識とわかりやすい説明に聞き入り、あっという間に夕方となり、遠雷を聞きながらの帰路となりました。

登山道沿いにある巨木の説明から、根上がりや倒木更新などの樹木の世代更新のこと、陽樹林から陰樹林への遷移、極相林としてのコメツガ、シラビソのこと、特に「根が土をつくる」という言葉が新鮮でした。

また、コケ(オオスギゴケ、コセイタカスギゴケ)やシダ(シラネワラビ、オシダ)、サルオガセなどの地衣類についての話、最近危惧されている鹿によるオガラバナの樹皮はぎなどにも話題が広がりました。

一方、シモツケソウが見頃を迎えた桜峠付近や裸山では、復活した山野草を喜んでいただき、当会の活動にも理解を示していただきました。

普段、つい花にばかり目を向けがちな会員に対し、櫛形山の多様性と豊かさゆえの希少性を改めて気づかせていただいた貴重な時間となりました。

(記 水間)

池の茶屋でのオリエンテーション

巨木の説明

裸山の花1

裸山の花2

裸山の花3

参加者の集合写真(桜峠付近)

 

Copyright(c) 2015 KUSHIGATAYAMA wo aisuru kai All Rights Reserved.