桜峠への鹿除けネット設置
2019年07月09日
平成十年代後半まではクガイソウ(九蓋草)やシモツケソウ(下野草)などで花の絨毯状態であった桜峠周辺の花々が鹿の食害により消滅し、昔の状態を復活させるため本年度桜峠に鹿除けネットを設置することが富士川町で予算化され、6月27、29日及び7月7日の三日間に会員延べ28名と富士川町職員により、桜峠登山道に沿って鹿除けネットが設置されました。
桜峠の管理歩道の分岐点から約130m上部の二カ所に開閉扉が設置され、登山道を挟んで約30mの幅で左右に支柱が固定され、支柱にステンレス製のネットがロープで固定され、鹿等が入れないようネットが支柱及び地面と固定されました。(注 ネットはステンレス製であるため発雷時には通電の可能性があるため注意が必要です。)
7月7日はネット作業班とは別に別働班が裸山及びアヤメ平のネット点検を行い、ネット内にアヤメ(菖蒲)・クサタチバナ(草橘)やグンナイフウロ(郡内風露)などが確認できましたが、メインのアヤメは裸山北側ネット内で開花が相当数確認できましたが全体としては例年より遅れているとの報告がありました。
来年度も桜峠ネット柵の拡幅が予定されており、将来的に花々が復活すれば花の百名山にふさわしい景観がまた楽しめるものと思います。
(記 榎本教良)
←「6月度鹿除けネット点検」前の記事へ 次の記事へ「櫛形山花のウオッチング登山会」→