白馬乗鞍岳一泊登山会を開催しました。

2022年08月24日

8月21日-22日に、会員12名で白馬乗鞍岳へ行ってきました。コロナ禍でやっと3年ぶりに開催できた一泊登山会です。

一日目は、まず大町山岳博物館の見学です。北アルプスの山の成り立ち・生きもの、登山の歴史などの展示をしています。ライチョウの調査・保護、飼育や繁殖の取り組みなど、ライチョウを絶滅させないための60年の歩みのパネルは興味深かったです。付属園ではライチョウ・ニホンカモシカなど飼育していました。

次に向かったのは、白馬五竜高山植物園。300種の高山植物が楽しめる植物園で、名前のプレートが丁寧です。花の盛りは終わって秋が待たれる感じでしたが、二輪残ったヒマラヤの青いケシを目にしてテンションが上がりました。園内に流れるケーナの生演奏が耳に心地良かったです。

この日の宿は中嶋さん一押しの小谷の山田旅館。信玄の家臣が発見した温泉で、江戸時代に建てられた本館など7棟が登録有形文化財に指定されています。私達は、大正時代の木造3階建ての新館で昔の雰囲気に浸りながらの宿泊でした。地元で採れる旬の味満載の夕飯はとても美味しく、宿のスタッフの応対も丁寧で心地よく、また訪れたいと思いました。

2日目は、山田旅館をあとにして白馬乗鞍岳へ向かいました。ゴンドラ、ロープウェイと乗り継いで栂池自然園駅到着。ここで、登山組と栂池自然園散策組に別れました。

白馬乗鞍岳登山組
登り始めから急な上りが続き湿原が広がる天狗原に来たところで、登頂は無理と判断した依田会長以下3名は引き返しました。勇気ある決断だと思います。残りの時間は、自然園を散策しました。行く途中、ゴンドラの中で望月さんを散策組に誘ったのですが、果敢に登頂を目指す望月さんにきっぱり断られました。下山後、望月さんは「天狗原にまで登れて満足」と言ってました。挑戦出来て良かったですね。さて、頂上を目指した中嶋さんほか4名の隊員は、短い雪渓や急登の道を登りきり、頂上のケルンを見上げました。今まで霧の中だったのが一瞬パーッと視界が開け、青い空、ハート型の雪渓を見ることが出来たそうです。

栂池自然園散策組
杉田を含め3名は、高層湿原栂池自然園を散策。ビジターセンターで、咲いている花を確認し霧の中を進みました。道の両側に、オニシオガマ、シシウド、サラシナショウマ、タケシマラン、など溢れています。2時頃には霧も晴れ、広い草原を渡る風に吹かれながら散策を終えました。昼食休憩も含め、なんと5時間自然園を楽しみました。

3年ぶりの登山会を無事終えることが出来、支えてくださった会員の皆様に感謝申し上げます。一泊二日の山旅は、個性豊かなメンバーのお互いの理解をより深めるものでした。これからの会の活動に生かされること間違いありません。

(記 杉田)

白馬五竜高山植物園

小谷温泉山田旅館

白馬乗鞍岳登頂組

ゴンドラ終点から

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