2023年7月号

2023年07月01日
みなさん  こんにちは。

臨時アヤメ号をだしてずっと雨が続いてますね。
明日7/2は久しぶりに櫛形山にいってきます。楽しみです。

1、櫛形山の様子
実は鹿の食害は草花だけではなく、原生林にも及んでいるんです。幼木は葉を食べられ、少し大きめの木でも木の皮を食べられて立ち枯れに追い込まれています。春先に山を歩くと木の根元が皮を食べられて異様に光ってる光景をよく目にします。冬の食べ物がない時期、鹿も生き残るために必死なのかと。ただこのままでは原生林の後継がいなくなり、将来 原生林がなくなってしまいます。その原生林を守る動きが南アルプス市を中心に明日からはじまります。アヤメ平の保護柵手前の日本でも有数の天然カラマツの巨木を囲むように保護柵を拡張します。
SDGs15番目目標  「陸の豊かさも守ろう」ですね。この活動はこれから毎年少しずつ続けていきます。成果がわかるのはずいぶんと先でその頃にはもう生きていないかもしれません。でもそうやって森や自然を少しでも守って次の世代に残していければと思ってます。
お手すきの方は一度いかがですか?

2、花の様子
櫛形山の花の季節がはじまりました。はじまりはキバナノヤマオダマキ、ウマノアシガタ、オオヤマフスマ、グンナイフウロそしてアヤメ
ですね。そこからクガイソウやシモツケソウに一週間単位で姿を変えてくるのが見ものです。その中にキリンソウやヤナギラン、エゾノタチツボスミレ、キンバイソウ、カワラナデシコ、エゾスズラン、新花の百名山にでてくるセンジュガンピなど個性的な花が咲いてきます。
ほんとうに楽しい時間です。
「花かおる櫛形山」を手にぜひお越しください。
あまり歩けない方は桜峠だけでも来られれば、富士山や南アルプスの絶景といろんな花が楽しめます。

3、マメ知識
山頂から裸山に向かう途中に広い平坦な場所があります。バラボタン平といいます。昔はここもすごいお花畑でいろんな花が咲いていたそうです。その名前、バラボタンについてです。
バラボタンという名前の植物はありません。ボタンバラはあるのですが。よくよく調べるとタカネバラ(花かおる櫛形山P66)の別称のようです。綺麗なバラですね、ほかの山で私はみたことがあります。
このあたりにいっぱい咲いていたそうです。植林されたまわりの木が伸びて日陰となったことでどんどん減ってきて、最後はイバラがあるにもかかわらず鹿に若芽を食べられてほとんどなくなったそうです。よくみると小さな葉っぱがまだ残ってたりしています。ただすべてを保護することは難しいので一部最後まで残ってたところに保護柵を作って見守っています。開花まであと何年かわかりませんが楽しみにしています。

まだ梅雨が続いていてなかなかお天気のいい日がないかもしれませんが晴れたらぜひ櫛形山へお越しください。

では山でお会いしましょう。

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