2023年9月号

2023年09月01日

みなさん  こんにちは。

あっという間に9月になりました。
相変わらず里は暑さが厳しいですが山の上は秋を迎えています。

1、櫛形山の山や花の様子
9/2が定期のネット柵点検だったので様子を見てきました。
8月は花が素晴らしいのに登山者がとても少なかったですが、9月になりまた増えてきました。

池の茶屋口
サラシナショウマの大きな白い花があちこちで咲きだしてきました。同じ白いシラネセンキュウなどの花も咲いてきて
独特な雰囲気になっています。数年前に鹿が入ってずいぶんと食害を受けましたが少しずつですが蘇ってきています。

桜峠
ピンク色に染まったのは8月はじめ、そこから花が少なくなり、今はアキノキリンソウなどの花が少し咲いています。
元気がいいのはカヤツリグサの仲間。同定できるといいのですが。。

裸山
8月の中旬 最盛期を迎えたマツムシソウのブルーがだいぶ少なくなってきました。タムラソウはまだ咲いています。

アヤメ平
今 一番綺麗なのはここです。アキノキリンソウやハンゴンソウの黄色い花が一面に咲いています。
日陰ではサラシナショウマやコウモリソウなどの花も咲き、派手さはありませんがなにかこうしっとり秋を感じられます。

2、マメ知識
今月はんNHKの朝ドラ「らんまん」にちなんで「植物調査」の話です。「らんまん」の主人公牧野博士は戦時中 山梨の韮崎に疎開されておりその時の日記も残されています。「雑草という名の草はない」といわれた博士が目指されていたのは「日本の植物」をすべて明らかにすることでした。
同じような考えで櫛形山の植物は以前熱心に調査されどんなものがあったかが詳細に残されています。それは巨摩高校の先生と生徒さんによるもので「櫛形山の自然」という本にまとめられています。各登山道や林道沿いの植物だけでもすごいのに蝶などの昆虫についても調べられていてほんとうにすごい本です。私はこの本のおかげでアヤメ平や裸山などに昔どんな花が咲いていたか知ることができました。そしてどの花がまだ蘇ってないのかも。この山にとってほんとうに大きな財産だと思います。県立図書館や南アルプス市、韮崎市の図書館にありましたのでご興味のある方はぜひご覧になってください。

では山でお会いしましょう。

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