一泊登山会で苗場山へ行ってきました(前編)
8月25日〜26日、山上の湿原に苗代のような池塘が存在することから名付けられた苗場山で、会員16名の参加により一泊登山会が実施されました。
1日目は早朝5時に富士川町をバスで出発し、長野県側の小赤沢3合目登山口に向かいました。
豪雪地帯の家々の様子を眺めながら10時に到着。
雨はぱらつく程度で、なんとか天気がもってくれそうな期待感の中スタートしました。
最初に迎えてくれたのはアケボノシュスラン(曙繻子蘭)貴重な花に皆が集まります。
ウメバチソウ、ホツツジ、オニシオガマ、サラシナショウマ、オヤマリンドウなど沢山の花々が迎えてくれました。
可憐なオオシラヒゲソウに心奪われました。
五合目を過ぎた頃から本降りの雨に見舞われ鎖場の急登を登らなければなりません。
登山経験豊富な会員が「急がんでいいよ。ゆっくりね」と絶えず声かけしたり危険回避のため手助け・アドバイスしてくれたりします。
全員無事登頂という祈りのような気持ちで一つにまとまっていました。
雨も上がり、頂上近くなった頃「あっ飛行機」の声、見上げると青い空に白い飛行機がくっきりと。
心が弾みました。
やっと、開けた湿原に着き、山の雄姿は見えなくとも、木道と池塘そして草紅葉が始まった広大な景色に一同感動でした。
爽やかな風にイワショウブが揺れていました。
6時間かかってやっと頂上に到着、苗場山頂ヒュッテに入りました。
台風の予報にキャンセルした方がいて、貸し切り状態でゆったり過ごせました。
食堂で皆と談笑したり、山小屋のお兄さんと苗場山の花や秋山郷の映像を通して交流したり、思い出深いひとときを過ごすことができました。
日の出を期待しながら20時に休みました。
担当 杉田