2024年9月号
みなさん こんにちは
9月になりました。あれほど暑かった夏も一段落、家のまわりの田んぼも水を抜き稲刈りの体制に入っています。
世の中では米不足がいわれてますがあと少ししたら新米が食べられます。もう少しの辛抱です。
先週からののんびり台風のおかげで雨が降ったりやんだりと不安定なお天気でなかなか山にいけません。
1.山や花の様子
8/3に点検にいってきました。池の茶屋口から桜峠にあがったところで桜峠の柵の中がピンク色に染まっていて参加した会員から大きな歓声があがりました。最初に保護柵をたてたのが5年前の7月、それからここまで花が復活してくるとは誰も予想しえなかったです。比較の写真を添付しましたのでぜひ保護前と最近の違いを見比べてみてください。
ここの保護柵は今年の延長でついに最終目標の奥仙重まで到達します。これで池の茶屋登山口からほぼほぼ柵の中の蘇った花々の中を登れるようになります。最近保護したところはまだ花がそれほど育っていませんがこれから下の方と同じ様にびっくりするような復活をしてくれるのを期待しています。
10/5土曜日に実施いたしますのでご興味のある方はぜひご連絡ください。
9月はシモツケソウなどの夏の花が終わり、マツムシソウやタムラソウなどに移り変わっています。山の秋は高いところから降りてくるのでその花も少しづつ終わりをむかえてきそうです。なにかさみしいですね。
一方 9月や10月と富士山や南アルプスが初冠雪を記録する時期でもあります。早めに冬を迎えたそういった山を櫛形山から観察するのも楽しみです。
2.櫛形山のマメ知識
今回 南アルプスユネスコエコパークのイベントにポスターで参加したのですがよく聞かれたことにいつから鹿が増えたのかということがあります。
簡単にその歴史を書いてみます。
2004年頃か花が減り始め、その3年後の2007年にはほぼ壊滅的な状態になったそうです。アヤメの開花が10数株だったそうです。皮肉なことに当会の作成した「花かおる櫛形山」はその2007年に発行されいます。
当初はなにが原因だかわからず、なかなか対策がとれなかったようです。そしてはじめて2009年にアヤメ平上段に保護柵を試験的に設置。効果が確認されたことから
2010年裸山南底部
2012年アヤメ平全域
2013年池の茶屋登山口
2014年裸山斜面、池の茶屋管理歩道
2019年〜 桜峠〜奥仙重
と拡大してきました。また昨年から原生林保護の柵も設置されるようになりました。
私もずいぶん昔の話のように思ってましたが、鹿の食害がはじまったのは十数年前のことだったのです。また保護範囲もまだ拡大しています。最初の裸山の柵はプラスティックで劣化がはげしく10年後の2020年に全面的に張替えをしました。
次は池の茶屋口の張替えが来年度からはじまります。それも含めて保護柵の維持管理がとても大変になってきています。
3.その他
会の親睦をかねて行っているイベントのひとつに一泊登山会があります。今年も8/25,26で苗場山にいってきました。
その様子を会のHPに載せていますのでぜひご覧になってください。
http://kushigatayama.com/
ではまた山でお会いしましょう。