日米オオカミふぉーらむ2018の開催について
2018年03月06日
(社)日本オオカミ協会主催の日米オオカミふぉーらむ2018が3月3日に富士川町町民会館で開催されました。
当フォーラムは獣害対策としてのオオカミ導入に関した内容で、約60名の一般参加者と来賓として中谷真一衆議院議員と金丸南アルプス市長も出席されました。
まず山梨県の現状について山梨支部山野井氏より、被害としては1番:鹿/2番:猿/3番:猪の順で、さらに鹿の繁殖によりヒル被害の拡大やミツバチの減少も影響しているとの報告がありました。
次に一度オオカミを絶滅させた米国で、22年前にオオカミを復活させたイエローストーンでの状況を国立公園認定ガイドのスティーブン・ブラウン氏より報告がなされました。
世界的に『赤ずきんちゃん』の影響でオオカミが怖いというイメージが根強いが、米国では復活後17年間に23件の事故があったが、死亡事故はジョギング中の女性が襲われた1件のみで、家畜へのオオカミ起因の被害も非常に少ない結果で、反面増殖し過ぎたエルクの減少により他のキツネやビーバー等の野生動物の増加かや植生の復活による土砂災害の減少など生態系の復活により、オオカミから1年間で1兆32億ドルの利益がもたらされているとの報告がありました。
当フォーラムは翌4日も三珠総合福祉センターで開催予定です。
(記 榎本教良)
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