2024年4月号

2024年04月01日

こんにちは。
3月号でもうすぐ春が押し寄せてくるのではと書いたのですが、、、
なんとそれから寒くなり山にはなんども雪が降りました。2日に登りにいってからずっと我が家から見える
櫛形山は白いままでした。
ただこの数日一気に初夏のような日が続き、桜も開花してきました。山梨の桜はエドヒガンという種類が多く
その分ソメイヨシノよりは少し遅めなので今週くらいから桃の花と一緒に里を彩ってくれます。楽しみです。

1.山の様子
我が家から見るとずっと白い櫛形山ですが、ここ数日でずいぶん白さがとれてきた感じがします。YAMAPの山行記録を見るとよく登られている中尾根ルートだと雪は途中の櫛形山林道の少し下の1300mすぎくらいから残っているようです。ほこら小屋まわりなどの雪の深さもずいぶんと少なくなってきています。これからはどんどん溶けていきそうです。
春は少しづつ下の方から登ってきています。4月は中腹までの花を楽しむことができます。アオイスミレ、ヒナスミレ、フモトスミレなどのスミレ類、ニリンソウなどもどんどん咲いていきます。このあたりの山で多いカタクリやイチリンソウなども櫛形山林道まわりでも4月末くらいになれば咲き出します。一番のオススメは桜がとても綺麗な高尾穂見神社まわりです。中旬に桜が満開になり、ニリンソウやイチリンソウなども咲き出します。特に桜は素晴らしいです。
 

2.マメ知識
山梨の山野草ことを知っていくと、いろんな山野草が咲いているわけがあることを知ることになります。ぶらタモリで有名な糸魚川ー静岡構造線(糸静線)、フォッサマグマ などに関係していて、ジオサイトの多い県です。ちなみにフォッサマグマはよく行く飯盛山の平沢峠(獅子岩駐車場のほうが馴染みがいいかも)でドイツの地質学者のナウマン博士(ナウマンゾウはこの方の由来です)が明治初期に発想したといわれています。実際に私もそこであちこち見渡してみましたがなにも感じませんでした。そういう発想ができる方ってすごいです。
その左側の境目が糸静線で山梨の南アルプスと南アルプスの前衛の山の間を微妙に縦に横切っています。わが櫛形山は糸静線の右側、なのでフォッサマグマの中になります。添付資料をご覧ください。こういった地質構造がいろいろな地質を存在させ、それがいろいろな植物がそだつのに役立っているのだそうです。地質層の名前、岩石の名前などここも掘り下げていけばはまりそうな分野です。ご興味のある方はぜひ学ばれて私に教えてください。

いよいよ4月から櫛形山の点検を開始します。毎年4月は倒木が多くて大変な月です。今年は特に昨年末からの強風や重い雪が続いているのでアヤメ平の倒木がとても心配です。早めに偵察にいかないといけなさそうです。

ではまた櫛形山でお会いしましょう。

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